子どもと話すつもりが、気づけば言い合いになっていた…。そんな日ありませんか?「わかってほしいだけなのに、つい感情的に言ってしまう」そして、そのまま気まずい空気になり「あぁ、またやっちゃったな…」とあとから自己嫌悪。
でもちょっとした工夫や会話の質を見直すだけで、伝え合えることが増えていきます。今回は親子の会話がこじれやすいと感じたときに、見直してみたい3つのことをお伝えします。
なぜ親子の会話はぶつかりやすいの?
親子は近い存在だからこそ、遠慮なく言ってしまい感情をぶつけやすいのも事実です。
そして「正しく伝えよう」「わかってもらおう」と頑張りすぎて、いつの間にか「言い聞かせや命令モード」に。
実は、お互いに分かり合いたい気持ちがあるのにズレが生じるからです。
見直したいこと①傾聴する
子どもは話しをするとき、本当の気持ちを探っていたり中々話が進まないなど思考の過程です。さらに、話しにくい内容であればあるほど、長い前置きや一見関係のない話が出てくることも。急かさず、あいづちや・うなずきで促がして待ってあげてください。
ただ「聞いてほしい」それだけの場合もあります。
そこで親が途中で口を挟むと、聞いてほしかったこととはずれた話をしてしまい満足は得られず・・・「やっぱり聞いてくれない」と子どもをがっかりさせてしまいます。
本当に大切なのは、まずは’’最後まで聴くこと’’です。
途中で話を挟まず待ってみる。意外と難しいですが慣れてきます。コツは話し終わるまで、どんな気持ちなのかに耳を傾けるといいです。
見直したいこと②共感する

感謝やねぎらいの言葉をかける
話しにくかったり悩みを打ち明けた時、挑戦した時などぜひ使ってほしい声かけ。自然とあたたかい雰囲気になります。
親:「がんばったね」
「ありがとう」
「話ししてくれて嬉しかったよ」
「つらかった(大変だった)ね」
と、気持ちを受け止めることで共感を示すことができます。
見直したいこと③伝え方を「iメッセージ」にする
iメッセージとは、「私は・・・だと思う(思った)」と表現します。
子どもに何かを伝えるとき、主語を私に意識した発言をすると親の意見も受け入れやすくなります。
例えば、
【約束の時間に遅れて帰ったとき】
「約束の時間になっても帰って来ないから、(私は)心配だったよ」
→心配した気持ちを伝えることで対話の入り口に。
反対にYOUメッセージは「あなたは・・・です」ですが、
上記を例にすると
「(あなたは)なんで守らないの!どうして遅くなったの?連絡してくれないの?」
なんだか責められた感じになりませんか?また「あなたは・・・だ」と断定されると、決めつけや評価に受け取ってしまいます。
敏感な子は傷つき、本音を話さなくなってしまうことさえあります。
おわりに
完璧な親じゃなくても大丈夫。でも「聴く」「受け止め方」「伝え方」を見直すことで、心が通う言葉はいつからでも始められます。あなたの言葉が、子どもの心にやさしく届きますように。