温かい本

親切は脳に効く
有機化学博士 デイビッド・ハミルトン(著)  堀内久美子(訳)

この本は、親切をすることのメリットや親切について科学的研究を調査したデータをもとに、心臓や血管を強くし老化を遅らせる細胞レベルや心理学の観点から解説。感じたストレスもやわらげて人間関係が良くなる。心身ともに健康を維持することに関連を示す本です。

きっかけはPHPアーカイブス「自分流の生き方、できる人」7月増刊号Vol.19の、巻頭インタビューに(落語家)立川談春さんのエピソードがありました。
その中で自身も好きな立川談志さんが、弟子の談春さんに「親切だけが人を説得する」という言葉をよく言ってたという。
もちろん師匠ほど親切な人はいなく、好きな人への細かい心遣いはケタ違いだったそうです。
胸の中にある談志さんの言葉がこの本に辿り着きました。

他人を親切にする事は、幸福感を生み出し自尊心も高まる。
社会不安障害を経験する人の中に、幸福感を得にくくなる場合があり2つの理由があるという。

①幸福感は人との交流から生まれることが多いから

②特定の場に身に置くことの恐怖を長時間考えすぎるから

他人を助けることに意識を集中すると、うつの症状が軽くなる。人間の根底にある本質に添うこと=(つながることで幸福感が生まれる)ができると著者の言葉は納得。

また、瞑想についても明らかにしていた。
「慈悲の瞑想」をすることによって、脳内で物理的な変化が起きる。それは人に思いやりを持ち、親切にした中から生まれる高揚感に包まれたり、ふさわしい行動をとった結果として生じるという興味深い内容だ。

本文、著者や他人のエピソードが盛り込まれており読んでいくうちに温かさを感じ、瞑想をする事でさらに胸の奥から込み上げてくる高揚感を感じた。同時に穏かな気持ちになり、出会えた本書に心から感謝します。

以下本書で取り上げた、オキシトシンを(人との絆を深め、老化を遅らせ心身健康を保つ)増やせる6つの方法をぜひ実践し、あなたも今日から味わってみませんか。

  1. 「高揚」を感じる
  2. 人をなぐさめる
  3. あたたかい気持ちのやりとりをする
  4. 友人や愛する人を支える
  5. 心で思う
  6. ハグをする
この記事を書いた人
えま

4人の子がいるママ。
子育てしながら大切なことは何かを考え、豊かに過ごしていけるよう目標にしています。暮らしの中で感じたこと、疑問点など発信していきます。

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